2015年01月22日

不作・豊作は苗作りから4

植え付け準備をし、花芽分化の確認もしてから、ようやく植え付けとなります。

花芽分化の状態如何で、落ち着いて植え付け出来たり、急がば急げな作業だったり。

植え付け作業日が1日違うと、収穫始めの日が10日ズレるともいわれています。

もちろん、花芽分化の状態如何で、その差が大きくなる事もあります。

植え付けてから実るまで、「待つ」のも一つの仕事ですが、ただ待つだけではしっかりと実りません。

植えてから育った葉っぱが有るので、苗の時の古い葉っぱをとったり、苗作りでは必要なランナーをとったり。

花芽が大きくなり、枝分かれしたら、小さな実りしかならない花を掻いたり。

何千、何万もの苗を、ひとつひとつ手作業でやっていきます。

その作業がその苗にとって万全なのか、わかりませんが、取ってしまった花は再びくっ付かないので、やり直しが全く効かない一発勝負な作業です。

で、この時期に大切なのは、苗を大きくさせる「栄養成長」に加え、花芽を定期的に付くようにさせる「生殖成長」を同時にさせないといけません。

最初の収穫
は産地によって違いは有りますが、だいたい11月上中旬に合わせ、クリスマスまでに実りをケーキサイズに合うように持っていくようにします。

また、次いで出てくる花芽も順調になるように、環境にも気を使います。

花芽分化は、気温25度を超えると、無かった事になるようで、暑すぎない様にしないといけません。

いま、イチゴが高いのは、夏の日照不足による苗の貧弱態から、植えてから、兎に角日差しを浴びせたいという考えから、普段は慎重になる筈の植え付け直後の日射量調整がうまくいかなかった事によるところが大きいのではと察しています。

クリスマスや、年明け1月中の実りの多くは、前年夏、秋の天候に左右されるという事を知ってほしいです。






Posted by ながたはーん  at 16:37 │Comments(0)

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