2015年01月15日
不作?豊作?は苗作りから1

ながた農園の今の状態ですが、稀に見る不作の状況ですが、大きな実りも出ているので、来月位から持ち直すと予想してます。
さて、クリスマスを過ぎても、スーパーなどでの販売価格が下がっていない状態でして、パックあたり、1000円を超えるのもありました。
最近は随分値も落ち着いてきまして、お求めやすい価格になっていると思います。
では、何故価格が落ちなかったのかのお話をしてみます。
皆さんが一喜一憂する実りは、100あるうちの1にも満たない要素です。
イチゴを実らせるまでの年月は、3年の苗作り期間を要します。
収穫苗の作業も、もう間もなく始まります。
収穫苗の育て始めるのは、2月から始まり、9月の植え付け迄に、各々必要本数を生産します。
2月に植える苗のことを「親苗」といい、そこから「ランナー」と呼ぶツルを出して、苗を生産し、それが収穫苗となります。
その「ランナー」を出し始めるのは、五月の連休前後から始まります。
そこから苗を独立させたものにする7月中頃まで伸ばし始め、ウチの場合では30000本程の苗を生産します。
苗作りにはふた通りの方法があり、ツルをつけたまま苗を養生する「ランナー受け」と根っこが出ていない状態で挿す「挿し苗」とあります。「挿し苗」は園芸に少し知識のある方なら、「挿し木」と言った方がわかりやすいでしょうか。
それぞれの苗作り法にはもちろん良し悪しはありまして、
「ランナー受け」良い点ー体力のある苗が出来、絶対収量が多い。
欠点ー 苗の生育が不揃いで、度々苗をピン止めする作業を必要とし、苗作りの場所も 「挿し苗」より広く必要とする。
「挿し苗」 良い点ー切るというストレスを与えるので、苗の生育が揃いやすい。
苗栽培面積を最低限で出来る。
作業の集約、効率化が期待出来る
欠点ー根っこが出ていない状態挿すので、発根まで気が抜けない
その間の耐病性に不安
収量量は若干劣る
と、思いつくまま書いてみました。
どちらを選択するか、イチゴ屋さんの考えるところなので、是非はないですが、ながた農園では、後者の「挿し苗」を選択しています。
勉強になりました 想像以上に難しいんですね。
ありがたく使わせて頂きます。
ところで 明日頂きに伺います。朝電話入れますね。