10年分の思いを込めて

ながたはーん

2012年02月23日 23:58

サンエンジェルの栽培始めたのは、いちごの生産農家として、歩み始めた11年前から。

主力品種、アキヒメ の中に数本紛れ込んでの栽培にだった…。

まだまだ、分からないどこかが分からないレベルの頃。

当然だが、どうしたら売れるかを考える余裕は、まるで無かった。

三年後、栽培を止めた。

売り先(出荷先)の無い品種を栽培はできない。

確実に売り先(出荷先)のある、アキヒメに力を入れた。

栽培を止めてから、何度か苗を棄てられる危機があったが、毎年、一本だけは残してきた。

そして一昨年、夢農人が発足。

昨年は10本程度だったが、アピールする機会に恵まれず、一年を過ごす。

今年は、去年の反省を省みず、僅かな期待だけで、植え付け本数を40本にした。

最初は、どうしょうか考えていた。

ドライいちごにしてみたり…。

売る宛ても無く、ただ迷走するばかりだった。

そんな時、夢農人に話しが舞い降りてきたO-1の話し。

最初の話しから、2ヶ月程経ってから、大林の「いたくら」さんから、是非とも使いたいとの話しが来た。

ようやく巡ってきたチャンス。

今までも洋食屋さんに持っていっても、僕の性格からか、後続きせずだった。

また、いちごの為に新たなメニューを創作する所も無かった。

そして今回のグルメ大会。

グルメ大会なので、参加飲食店も、新たなメニューを考えるであろうと期待して、サンエンジェルを提案した。

昨日、テレビ中継を前に、初めて食べた。

11年の思いが走馬灯の様に駆け抜けた。
そう思うと、泣けてくるのだ。

感情をぐっと抑え、23日の中継に備えて話しをする。


そして今日、なんと国営の電波に乗って世間にアピールが出来た。

大切に、大切に苗を保管して良かった。

栽培方法に、こだわりはないけど、その品種に掛ける思いと、品種が持つキャラクターを信じて、栽培本数を増やして良かった。

11年は長かったけど、ようやく巡ってきた。

チグハグな文章になったけど、声を掛けてやりたい。

良かったね〜、サンエンジェル!と。

ようやく、この子の居場所を探してやれました!

ありがとう、O-1!
ありがとう、夢農人!

関連記事